白い影 OCEANAUT
カナルはひとりでも平気だけれど、オセアにはさすがにひとりでは行きづらい。
そのことを掲示板に書いたのをきっかけに、中居ファンの人たちに誘っていただき、
今も年に何回かお会いするようになった。カミングアウトすらしていない私にとって、
思う存分、中居くんや直江先生の話をすることのできる大切な時間だ。
オセア会
2007年1月27日。
そのオセアノートの改修工事が行われる直前、あかねっちさんの企画でオセア会が開かれた。
天王洲アイルの駅から歩いていくと、店員さんが窓ガラスを一生懸命拭いていた。
窓も大事なアイテムだもんね。
正式な名前は「クリスタルヨットクラブ」。
LADY CRYSTALが出航したあとの桟橋。
あの階段。 初めて見たときは感激した^^。
この日はとても天気がよく、たんぽぽの咲くころのように暖かかった。
見たかった夕暮れの運河。
「私、川とは友達なんです。」
ふだんのテーブルは、川に向かって斜めにセットされている。
テーブルも椅子も当時のまま。
それと、私の中ですごく印象に残っているのは、後ろのついたて。
お店の人たちがとても熱心に準備をしてくださったそうで、こんな表示も。
ちなみに、「直江庸介さん」という呼び名にはちょっと違和感があったりもする(笑)。
すっかり日が暮れて。
窓に映る先生の顔。穏やかで優しい声と話し方が好きだ。
撮影のとき、中居くんの控え室として使われたレストランの奥のクラブルーム。
これは以前、お願いして見せていただいたときの写真。
ふたたび桟橋。
「乗せてくれるんですか?」
「宇佐美繭子が、無事退院したら。」
「約束ですよ。」
私のデジカメは感度が悪いのか、夜の写真はいつも上手く撮れない^^;。
私にとっての最大の収穫はこれ。
篠原沙里さんがいらっしゃって、現在お手元にあるというこの写真を持ってきてくださったのだ。
「白い影」から2年くらいたって、吉田Dに取材したとき、「支笏湖の写真があるんだけど、いる?」
と言われたとのこと。
やはり思い入れがあったのか、ずっと吉田Dのデスクの横に紙にくるんで置いてあったらしい。
とはいってもさすがにほこりにまみれていたそうだが(笑)。
※当時の日記に書いたレポから転載。
立食式のお食事がひととおり終わったあと、撮影当時、担当をしていらっしゃった女性マネージャーの方から、
お話をうかがった。ドラマや映画、CM、そしてバラエティーといろいろな作品に関わっていらっしゃったらしく、
ユーモアを交えてのお話はとても楽しかった。ただ、ドラマ撮影時の資料などは現在何もお持ちでないそうで
(こんなことになるとは思ってもなかったと。それもそうだ^^;)、ご自分の記憶を懸命に掘り起こしてのお話だとのこと。
以下、箇条書きで。
○ロケが行われたのは1月で、向かいの天王洲アイルの電気がたくさん点いているので、
平日、それも火曜か水曜だと思われる。
○食事のシーンで出された品はオードブルと肉料理。メニューはたぶん、サーモンのマリネと子羊のローストではないか。
(彩りのよいものをと言われた)
○スタッフや出演者は、ここの料理は食べていない。いわゆるロケ弁を食べていた。
「きんべえ」(漢字がわからない^^;)だったと思う。
○撮影では、とても音に気を遣う。空調の音が邪魔になるので、暖房も切っていた。
だからものすごく寒く、カットになると、中居くんはすぐにダウンのロングジャケットを着ていた。
クイッと手で合図するだけで、マネージャーさんが持ってくる。ちなみに、同じくカットごとに煙草を吸う中居くん。
2本の指を出すだけで、やはりマネージャーさんが煙草と灰皿をさっと出すそうだ(笑)。
○ビールは撮影用の持ち込み。酔わないビールだとのこと。
○あのテーブルと椅子の高さでは、ふつうに座ると顔のところにちょうど窓枠がきてしまう。
そこで、窓ガラスにふたりの顔が映りこむように、いすとテーブルを床から15センチくらい上げて撮影した。
○桟橋のシーン。白い煙のように見えるのは、大きな鍋に入れたドライアイスを美術さんがうちわであおいでいる。
寒さを表現したかったということで、実際にはあんな煙は出てない^^;。
○バックにレディクリスタルを入れるので、船とトランシーバーで連絡しあい、タイミングを計りながら撮影した。
中居くんに「お客さんは乗ってるんですか」と聞かれた。
○あのときは倫子の後ろに東京タワーが見えていたが、今は芝浦アイランド(笑)ができたために見えなくなってしまった。
○ロケ全体としては朝11時から夜11時まで。中居くんはそのあと次の撮影に向かったそうだ。
(いったいどこで何時まで撮ってたんだろ。ドラマは大変だっていうのがわかるなぁ)
○中居くんはどんな感じだったか。撮影の合間に「たいへんですね」と声をかけたら、「はい」で終わり。
とにかく「笑わない、しゃべらない、静か」という感じだった。台本は持ってなかった。
控え室を出たときからそんな感じで、役に入っているというか、この作品への思いみたいなものを感じた。
○オセアノートという名前はいつ変わったのか。「OCEANAUT」は造語で「航海士」という意味。
リニューアルのときに、わかりにくいという声があって変えた。今はレストランとかクラブハウスとか呼んでいる。
実はそれは2000年3月のことで、だからドラマの時にはすでに「オセアノート」という名前ではなかったという。
○中居くんと竹内さんは、撮影の合間に話をしていたか。全く話してなかったと思う。(なるほど、そうだろうな^^;)
○中居くんの私服は。朝は気づいたときはすでに控え室に入っており、撮影が終わるとすぐ次の現場に行ってしまったので、
服装は見ていないというか覚えていない。(メイキング映像やラジオでの話などから、ジャージでは、と勝手に想像する私)
○いろいろな撮影を見てきての裏話として、お酒の類は代用品を使うことが多く、赤ワインの場合、
ほぼウェルチの100%グレープジュースだという。(してみると、倫子の誕生日にふたりで飲んでたのもそれかしら)
○話してくださったマネージャーさんは、残念ながら中居くんのファンではないそうで(笑)、
当時は「ぷっすま」の運転免許の企画で毎週会っていた剛くんのファンだったそうだ。で、今は速水もこみち一筋とのこと^^;。
○「白い影」のファンの人が来ると、その行動ですぐにわかる(笑)。まず入り口横の桟橋のロープを見て「お〜」となり、
ロビーを入って店内を見て「わ〜〜」となる。(うん、その前にあの3段の階段だよね)
で、「写真を撮っていいですか」と聞かれるので、撮ってあげようとすると、人間ではなく窓に向かって写真を撮ると(笑)。
○スタッフの人たちも最近は心得ていて、それとわかるとマネージャーさんに「白い影のようです」(笑)と伝えるそうだ。
予約のときにそう言ってくれれば、あの席の場所を用意する。
(でも、もうあの椅子も、テーブルも、当然あの窓も変わってしまうけれど…)
○あのふたりが窓辺で立って話している場面は、実際には3時ごろで、まだ日は高く、オレンジ色の照明を当て、
カメラにもオレンジのフィルターを着けて撮影をしたそうだ。倫子の頬がオレンジ色なのも照明のおかげ。
で、そのあとに映る水面だけのショットは、本当の夕焼けの時間に撮影したとのこと。
この会を最後に改修工事が行われ、去る2007年4月末にリニューアルオープン。
先日、初めて行ってみたが、外にはテラス席、店内にはバーカウンターなどが新しく作られ、
やはり雰囲気は変わってしまったかなと思う。
それでも、窓から見えるあの風景を求めて、これからも訪れたい場所ではある。