私は貝になりたい 奥出雲編 (2008年8月)

 

 

         2008年2月、奥出雲多根自然博物館のブログ情報で、大雪の中、「私は貝になりたい」の

         ロケが行われていることを知った。

         そして、町の広報誌「奥出雲」3月号に掲載されたロケ風景の写真のみを手がかりに

         ロケ地めぐりをしようと今回出かけたのだが、思いがけず町の観光協会の方にご案内いただき、

         予想以上の成果をあげることができた。

         ここで撮影されたのはすべて、豊松の妻房江が助命嘆願の署名を集めるために農家を

         訪ね歩くシーン。

         ただ、映画に関してはまだ公開前であり、どの場面が使われているかは当然わからない。

         また、多分にネタバレ的な部分もあるかと思うので、ご注意いただければと思う。

         具体的な場所(地名)についても伏せておく。 

 

          ※ 映画公開後の追記、および追加写真。

  

         

                            

              房江が歩いてくる農道。村人に道を尋ねるシーンとのこと。

             

                            

              上の道の右手側。             

              このあたりで、待ち時間に仲間さんが雪だるまを作って遊んでいたそうだ^^。

            

                            

             最初の農家へ上がる道。

             真ん中へんにちょっとだけ藁葺きの屋根が見えるのだが、わかりにくいかな。

             実はこの撮影のときはまだ仲間さんの到着前だったので、房江役は吹き替えとのこと。

 

              ※ そう思って見るせいか、あの房江はちょっと早足のような気がする(笑)。

             

                            

              署名をしてもらう農家。

              貧農、中農、豪農とランクがあり、貧農は快く署名をしてくれるが、

              豪農の家では冷たくあしらわれる、という設定らしい。

 

                            

                 広報誌の表紙に載っていた「豪農」の屋敷の遠景。

             

                            

             「この土手の上から俯瞰の画を撮影してましたよ」と言われ、

             よっこいしょとよじ登って撮ったのが上の写真。

 

                            

             なるほど立派な構えの家だ。

 

                            

              広報誌には左手の小屋の横から撮影している様子が載っていた。

              電柱が入らないようにカメラアングルを気づかっていたという。

 

               ※ ここでの撮影は何度かNGがあったそうだ。

                  画面に映っていたのは3人だが、さて誰がNGを連発したか^^;。

 

                            

             また別の農家に続く道。

 

                            

              紫陽花が綺麗に咲いていた。

              もちろん撮影時は大雪だけれども。

 

                            

              このアプローチと玄関も使用された。

              ※ 折田俊夫の家も、最初は実際の民家を使用する予定だったそうだ。

                ただ、藁葺き屋根の家でも、内部はやはり現代的なものにあふれているので、

                東京のスタジオセットのほうが合理的という理由で内部のロケはなくなったとか。

                だから、泉ピン子さんと中島ひろ子さんは奥出雲ロケには来ていない。

 

                            

              最後の撮影ポイント。

              ここはもう二度と行くことはできない・・・と思う。

              とある農道の、わき道を入っていく。もちろん車で。

             

                            

              「ほんとうにここを上がっていくんですか?」と思わず尋ねた。

 

                            

              これはもはや道と言えるのだろうか^^;。

            

                            

              来た道を振り返ったところ。すごすぎる。

 

                            

              上の道の先に、ようやく車がターンできるだけのスペースがある。

              房江が山道(台本上は「七曲がりの坂道」というらしい)を登ってくるシーン。

 

                            

             この向かいの山から、猟師の折田俊夫(梶原善さん)が房江の姿を

             見つけるという流れ。すなわち向こう側に俯瞰ポイントがある。

             大雪の中、そこまで行く役者さんも機材を運ぶスタッフもまた大変なことだ。

            

               ※ 向かいの山の、ちょうど山肌がちょっと見えているあたりが

                  折田俊夫が叫んでいた場所ではないかと思う。

 

 

             

               ※ 乗せていただいたトラック。

                 このときは、この場所が行き止まりだとばかり思っていたのだが、

                 映画を見て、さらにこの先に道が続いているのを知った。

                 この場所を見つけたのは地元の方ではなく映画のスタッフだったそうで、

                 よくここを見つけたと案内してくださった方も感心していた。

                 そのときは正直、山の中ならどこでもよさそうなものだけど・・・と思ってしまったのだが、

                 確かに房江が歩いてくるのを向こう側から撮影するにはうってつけの場所だ。

                      

                    もう1ヶ所、可部屋集成館の近くの橋でもロケの予定があったらしいが、

                    それはなくなったそうだ。今回砂のロケ地めぐりとして訪ねたときに

                    この雰囲気もロケ地に使えそうだなぁとたまたま思った場所がそこだった。

                    私も福澤監督&スタッフの考えそうなことがわかってきたということだろうか(笑)。 

                                   

                                            映画の中でこれらの場所がどのように映し出されるのか。

                    内容もさることながらそれがまた大きな楽しみだ。