私は貝になりたい 隠岐・西ノ島編 (2008年8月)
役者中居が作品に関わっていくのを、ファンとしてオンタイムで見るのは
「私は貝になりたい」が初めてと言っていい。
公開前にロケ地めぐりをするのも初めてのことで、実際にはどういうふうに
映画のシーンになるのかわからない。
だからいつもとは違って、多少旅行記的な色合いが強くなってしまうかもしれないけれども、
そのへんは大目に見ていただければと思う。
※ 映画公開後の追記、および追加写真。
フェリー(七類港から別府港へ)
フェリーくにが。
別府港までは2時間半くらい。高速船レインボーだと1時間。
中居くんは高速船も使ったらしいが、高速船は少しの荒れでも欠航があるようだ。
島後は隠岐の島。島前は西ノ島、中ノ島、知夫里島の3つの島から成っている。
西ノ島・別府港に到着。
国賀めぐり観光船
別府港から遊覧観光船に乗る。まずは摩天崖の下へ。
摩天崖が近づく。
高さ257メートル。海蝕崖としては日本一だそうだ。
少し離れたほうが、垂直に切り立った感じがよくわかる。
通天橋。
ここは海上よりも地上から見たほうが素晴らしいということで、
一旦船を下りて休憩時間を取る。
この場所から摩天崖まで遊歩道が続いている。所要時間は60分だそうだ。
日本版「青の洞窟」(笑)、「明暗(あけくれ)の岩屋」。
波が高いとのことでこの日は中を通過することはできず。
やや 広い出口側からちょっとだけ中に入ってくれた。
摩天崖
駐車場付近の看板。
放牧された馬や牛がそこここにいる。
西ノ島には牛が860頭、馬が70頭いるそうだ。
展望所にはこの門を開けて入る。
「牛馬の出入はご遠慮ください」って、ちょっとおもしろい^^;。
監視所跡。
戦争の遺跡がここにもあるのだと思うと、美しい風景だけではない
つながりのようなものを感じる。
展望所から。
あの風景がそこにある。
上に書いたように、通天橋まで続く遊歩道。
こちらからなら下りなので40分ほどらしい。
同じく展望所に牛馬が入らないように門がある。
「広報にしのしま」7月号に載っていた撮影風景では、
この坂をエキストラの人たちが登っていた。
平らな場所など全くない。とにかく坂。
「ここが行き止まりなのね」
「そう…ここがふたりの行き止まりだ」
夫婦が再起を誓い、やがて離れ離れになってもお互いを思いやる特別な場所。
足元はかなり危ない。まさしくがけっぷち。
日本海はどうしてこんなに美しいのだろう。
哀しいほどに青く、吸い込まれそうに透き通っている。
クランクアップのときの映像で、ふたりがまっすぐ海を見つめて
歩いてきたあたり。画面には後ろの柵が映っていた。
結構な傾斜で、足元を見ないで歩くと転げ落ちそうで怖い。
遊歩道を歩いて摩天崖の先まで行きたかったけど、この牛が邪魔して…。
でも誰ひとりいない天空の風景を、心ゆくまで眺めることができて満足だった。
※ 映画の中で、豊松のシーンはこの場所だけ。
房江が、200人目の嘆願署名を集めた帰り道に
「父ちゃんは帰ってくる!」と叫ぶ場面は摩天崖の突端のようだ。
またの機会があれば、今度こそ牛をものともせずにそこまで行かねば(笑)、
赤尾展望所
海と空にまっすぐ続いているように見える素晴らしい道。
ただし、牛馬のフンだらけで、実はくさい(笑)。
展望台。
5月のロケのとき、ここに撮影隊が夕方までいたとの情報があった。
展望台の表示。
竹島、そして韓国までの距離に、「地の果て」という言葉を思う。
展望台から見た国賀海岸の風景。
奥に摩天崖。手前に通天橋。西ノ島のポスターによく使われるアングル。
※ 映画の冒頭、健一たちが指さす摩天崖(汐見岬)。
出征する正吉を見送る人々が幟を振りながら下ってきた。
フェリー(別府港から七類港へ)
フェリー乗り場には、クランクアップの新聞記事とチラシが貼ってあった。
フェリーおきにて本土へ。
遠ざかっていく隠岐の島々。
歴史的な興味から、以前から行ってみたいとは思っていた隠岐への旅が
思いがけないきっかけで実現したのは嬉しかった。
穏やかでゆったりした島の暮らしと雄大な風景。
今回はほとんど訪ねられなかった史跡めぐりもまたいつの日かできればと思う。